Amazonのペーパーバックのこと

ざわざわしていたのでちょっと調べてみたAmazonの紙書籍(ペーパーバック)のこと。

私のところにもメールが届いていました。
Amazonが直扱いの紙書籍出版を開始するそうです。これまで仲介PODはありましたけど、とうとう直扱いが日本でもはじまったのかと感慨深いです。

現在、私は紙の本と電子書籍と両方を発行しています。
電子はkindle、紙の本は自分で印刷会社にお願いしています。
紙の本……いわるゆる同人誌ですね。

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同人誌ですが、市販の文庫本に近いレベルで頑張って作ってますよー。
最近のオンデマンド印刷は、少部数からこんなに凝ったことが出来るので助かっています。

紙の本、元々は自分用の一冊を印刷するついでに、欲しい方がいましたら、と予約を取る形でスタートしました。
思いのほか多くの方に手に取っていただけて嬉しいのですが、即売会に出店→緊急事態宣言下でキャンセルと在庫を抱えるリスクも現実になってきている感じです。

そういう状況で、Amazonに印刷用のデータを投げておけば、紙で購入したい人がいつでも購入できるこのシステムはとてもありがたいですよね。
そのうちAmazonに印刷用のデータを預けることも考えています。

ただ、今は(少なくとも無特典シリーズは)当面、現在の予約受注領布を続けます。
理由は簡単です。

「今の文庫本の装丁をそのままアマゾン・ペーパーバックに引き継げないから」

ペーパーバックはカバー無しの本なんですよ。
サイズも文庫サイズはなくて、一番近いのが新書サイズになるのかな。
雰囲気はハーレクイン紙書籍の装丁を思い浮かべていただけると近いんじゃないかと思います。

あれはあれで悪くはないのですが、無特典シリーズについてはカバー付きの文庫本が自分の理想なのです。
そこは曲げたくない。(紙の本のはじまりは「自分のための記念の1冊」だったわけですしね)

なのでAmazonで紙書籍の販売をはじめるのは、今の形での紙の本が最終巻まで発行した後になると思います。
最終巻の発行が終わって、同人誌版の再版を止めたときに、ペーパーバックで購入できるようにするつもり。

試しに無特典1巻をざっくり新書二段組みで作り直して計算したら、約260ページのペーパーバックになりました。
1冊の印刷代とAmazonの手数料を加味すると、1400円くらいの販売価格になるのかな。
同人誌版と価格は同じくらいになりそうな感じ。
でも装丁とか品質とかノベルティとかもあるので、全体的に品質は落ちるのは間違いないです。

私にとって「紙の本」は「保存用」というスタンスでもあるので、読み捨て(と言うと言葉が悪いのですが)、長く保管できない本は、あまり好きじゃないな。
本文用紙とか、たぶんあんまり長持ちしそうにないし、印刷レベルもも気になるし。
(たぶん、同人誌と同レベルの品質を望んではいけないと思う……)

歓迎している方も、コストと販売価格で尻込みしている方も、色々な方のコメントが流れていますが、どちらにしても、AmazonのJP(日本)でもPODが導入されたのは、個人出版の強味になるかなとは思います。

 

あ、Amazonkindleの価格とペーパーバックの値段が並んで表示されてたら、お値段安めのkindleを読んでくれる方が増えたりしないかな?

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